[2002.08.08]
  必要なのは,破壊


 ▼ハイテクウォーカー ネットワーク技術の発展に法律は追いつけるか?(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/08/06/04.html


 司法・行政・立法のどれも,そして著作権や一部の権力志向の人たちの思考にいたるものまで,ネットワークへの対応がまったくできていないものは多すぎる。一度,根底から破壊してしまった方が,早い。

 情報ネットワーク法学会の設立総会。プロバイダ責任制限法のパネルディスカッションでは,現時点ではまだまだ問題点も多いことがあげられ,先日の2ちゃんねる裁判での判決については,同法案の作成者が「総務省としてもこの判決は意外だった」と発言,判決は管理人の責任を重く見すぎではという見解を示した。サイバー犯罪についてのディスカッションでは,最近よく聞くF5攻撃について,F5キーを押すこと自体は正当なアクセスで犯罪として処罰するのは不適当という意見も。

 先日の2ちゃんねる裁判については過去記事の通りだが,あまりにも現実のネットワークと差があり過ぎるプロバイダ責任制限法においても,たよるべき法律などないということを実感する。フリーネット上のフリーネット・メッセージ・ボードやフロストのような,完全匿名の掲示板システムもすでに稼働しているときに,IPアドレスが記されていれば…というのはなんともお粗末すぎる議論だ。

 実社会ではなにか攻撃されたら司法を頼りにすればと思うかもしれないが,ネットワークでは司法はなんの頼りにもならない。たぶん未来永劫そうだろう。著作権などもまったく同様だ。現実のネットワークとからきし相容れない現行の著作権に未来などあるはずがない。かまわず私たちは,ネットワーク上で現行の著作権を無視してもさし支えない。舞台の上の警察官に逮捕されるいわれはないのと同じだ。ネットワークを基本に,司法や著作権を1から考え直せるように,きちんと破壊してあげることが,今すべきことである。


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